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裁判員裁判 10代で選ばれた裁判員の9割が"よい経験" | NHK

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18歳と19歳の人が裁判員に選ばれるようになった2023年に行われたアンケート調査で、実際に選ばれた裁判員のうち、10代は全体の0.6%で、そのうち9割が「非常によい経験」「よい経験」と答えました。専門家は、非常に貴重な意見だとする一方、10代の割合の低さについては、学生などを理由に容易に辞退した例もあるのではないかとしています。

成人年齢の引き下げなどに伴い、2023年から裁判員の対象年齢が広がり、18歳と19歳が加わっています。

最高裁判所が2023年に全国で行われた748件、すべての裁判員裁判で裁判員などを対象にアンケート調査を行ったところ、参加した裁判員、合わせて4500人余りのうち、年代別で

▽もっとも多かったのは40代で全体の24.8%

続いて、

▽50代が23.9%

▽30代が17.8%でした。

▽10代は最も少ない0.6%でした。

10代の裁判員に感想を聞くと、

▽「非常によい経験と感じた」が69.2%

▽「よい経験と感じた」が26.9%となり、

合わせて9割を超えました。

裁判員制度の設計に携わった國學院大學の四宮啓名誉教授は、調査結果について「18歳と19歳の裁判員の声が出たのは初めてで、非常に貴重だ」と話しました。

一方、「他の年代に比べて非常に少ない印象がある。制度が十分に知られていないことに加え、学生、生徒というだけで辞退が認められるので、容易に辞退する人が多かったのではないか」と話していました。

そのうえで、裁判員に参加した生徒や学生を、学校などで評価する仕組みなど、参加しやすい環境づくりを訴えていました。

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