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「遅咲き日本一」 根室でチシマザクラが開花 昨年より3日遅く | 毎日新聞

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5~6輪以上がほころび、開花宣言したチシマザクラの標本木=根室市の合同庁舎前庭で2024年5月6日2024年5月6日午前10時12分、本間浩昭撮影

 北海道根室市で6日、チシマザクラの標本木が開花し、桜前線が本土最東端に到達した。歴代最速だった昨年よりは3日遅いものの、平年(16日)よりは10日早い。例年「遅咲き日本一」を争っている稚内は1日、釧路は3日に開花を迎えてすでに満開、今年の根室は両市を抑え、ダントツの遅咲きだった。

 この日の根室はやや寒い薄曇りで、合同庁舎前庭にある標本木が5、6輪以上開花したのが確認され、午前10時半、市観光協会の寺田裕一事務局長が「日本全国を北上してきた桜前線が本日、終着駅に到着しました。日本一遅咲きのチシマザクラを見に、ぜひ根室にお越しください」と開花宣言した。

5~6輪以上がほころび、開花宣言したチシマザクラの標本木=根室市の合同庁舎前庭で2024年5月6日、本間浩昭撮影

 元気象庁職員の船山岩雄さん(78)は開花の遅れを心配していたといい「3月の気温が低く、どうなることかと思っていたが、4月に入って暖かい日が続き、開花に至った。いったん寒さでこじれると、なかなか回復しづらいんです」と桜の繊細さを語った。満開までには「5日以上かかりそう」だという。

 根室測候所の廃止で気象庁の観測点(全国58カ所)からは外れたが、桜の観測は2011年から市と市観光協会が独自に引き継ぎ、発表している。【本間浩昭】

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