< Back to 68k.news JP front page

横浜市のバス、4月だけで360便超の大幅減便…市交通局は運転手確保へ賃上げ・車内広告「大作戦」

Original source (on modern site) | Article images: [1] [2]

 4月から始まった長時間労働是正のための時間外労働(残業)規制を受け、運転手不足でバスの減便を余儀なくされている横浜市交通局が人材確保に本腰を入れている。給与や手当の増額など待遇改善を進めるほか、市営地下鉄の車内広告をジャックし、大々的な人員募集を始めた。

市営交通で働く魅力をPRするポスターが並ぶ地下鉄車内(横浜市港南区で)

 市交通局は4月1日、運行計画を維持できないとして290便を減便すると、同22日には運転手の相次ぐ退職により77便の減便に踏み切るなど、1か月で路線バス全体の4%の便が減る異例の事態となった。

 運転手不足を打開しようと、同局は「人財確保大作戦」と銘打ち、離職防止と採用拡大のための取り組みを展開する。

 平均6・65%の賃上げを実施し、入局から5年間は住宅手当を月1万9600円から月5万円に引き上げる。中途退職者を再雇用する制度や、大型2種免許を持つ女性は1次試験が免除される「女性採用枠」を用意。通常の採用試験でも年齢制限を緩和し、大型2種免許所持者は60歳以下(現行49歳以下)、養成コースは50歳以下(同40歳以下)とした。

 3日からは市営地下鉄ブルーラインの電車1編成(6両)の車内広告をジャックし、7種のポスターで市営交通で働く魅力などをPRしている。今年度の運転手の採用目標は50~60人といい、同局人事課は「市民の生活に欠かせない足の確保がギリギリの状態。バス運転手を憧れの職業と思ってもらえるよう、先陣を切った待遇改善を横浜から進めていく」としている。

< Back to 68k.news JP front page