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月面や小惑星を3本脚でぴょんぴょん跳躍 宇宙探査ロボの新しい形とは

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スイス連邦工科大チューリヒ校のロボットシステム研究室で開発中の3本脚のロボット「スペース・ホッパー」を紹介する博士課程のフィリップ・アームさん=4月16日、スイス・チューリヒの同大キャンパス(松田麻希撮影)

スイスの名門工科大の学生らが、3本脚でぴょんぴょんと飛び跳ねて移動するロボットを開発している。月や小惑星など重力が小さな天体での探査活動に適しており、無重力状態での実証実験にも成功した。ほかにも強力な磁石でヤモリのように壁面を上るといった、ユニークなロボットの開発が学生主体で進む。なぜこのような研究が可能なのか、日本からの留学生も学ぶ現場の声を聞いた。

アインシュタインの後輩たち

スイス連邦工科大チューリヒ校は、健康診断などで使われる「X線」を発見したレントゲンや、一般相対性理論で知られるアインシュタインといった著名な科学者の出身校で、両者を含む22人ものノーベル賞受賞者を輩出している欧州屈指の名門校だ。4月、スイス連邦外務省が主催するメディアツアーに参加し、同校のロボットシステム研究室を訪ねた。

研究室で開発しているロボットは、建設機械に近いものや脳卒中患者のリハビリ向けなど多岐にわたる。とくに注力しているのが、人間が立ち入るのが難しい過酷な環境で活躍するロボットたちだ。石油プラントや鉱山、果ては宇宙での活用を目指して開発が進められている。

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